※投資は自己判断でお願いします 相場は不安定 今月に入ってからも不安定な相場は続いています。日経平均は、3月後半に16000円台をつけ、その後19500円まで急反発。しかし再度失速し、先週末は17800円で引けるという展開。 いつ買うべき、何を参考にするべき? こんな状態の一方、仕込みの準備を始めている方もいらっしゃると思います。しかし、この乱高下の中で相場に入るのは非常に難しく、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「日経平均の底は、8〜9月になるだろう」との見解を示すアナリストもおり、未だに実体経済・業績への影響は不透明なままです。ただ、こうした「底の一歩手前(一番底)」と呼べる段階で、参考にできる指標があります。 ネットキャッシュ倍率 1番底で投資家によく使われる指標は、ネットキャッシュ倍率です。ネットキャッシュ倍率は以下の計算式で求められ、リーマンショックのような特殊な相場の時に用いられます。実際、リーマンショック時の底は2009年3月10日ですが、その前の2008年12月から2009年1月の間で、この指標の有効性が特に高くなったそうです。 (出典:吉野貴晶. No.1アナリストがいつも使っている投資指標の本当の見方) ネットキャッシュ倍率 = ネットキャッシュ ÷ 時価総額 ネットキャッシュ倍率は、こうした特殊相場の中で割安割高を図る指標であり、100%以上の会社が買われやすくなります。景気後退感が強い中で、会社の解散価値が重視されるようになり、時価総額に対して多くのキャッシュを保持している会社の魅力度が相対的に高まるためだと考えられます。 注目銘柄 以下は、高ネットキャッシュ倍率の銘柄です。3点を軸にスクリーニングしました。 ネットキャッシュ倍率が80%以上 長期的(5〜10年)に需要増が期待できる業種 コロナウイルス後にV字回復が見込める業種 時価総額300億円以上 コード 企業名 ネットキャッシュ倍率 株価騰落率(%) 時価総額 概要 2121 ミクシィ 115.9% -12.86% 1,246.22億円 国内最大級SNS「ミ